2012年10月12日(金)
今後 [解説 > 経済金融]
うちの会社、親会社が生意気にも(笑)ニューヨーク証券取引所に上場しているので、その連結子会社である弊社は当然に米国会計基準に準拠しなければならない。そしてそれはSEC(証券取引委員会)の管轄下にあることも意味する。
最近こんな書類が回ってきた。
「米国・金融規制改革法第1502条(紛争鉱物)に係る規制について」(米国証券取引委員会)
タイトルだけみても何のこっちゃわからんですが、具体的にはコンゴ民主共和国及びその国境を接する隣接国において武装勢力(反政府勢力のことと思われる)が金(きん)をはじめとする鉱物の取引を通じて利益を得ている、と。弊社で使っている金をはじめとする鉱物がそのコンゴ民主共和国及び隣接国のもので「無い」ことを証明せよ、という主旨なのだ。
鉱物なんて使ってへんでぇ、と云いたいところだが最近は携帯やら何やらの基板だったり一般に気が付かないところで金が使われたていたりする。その例にもれず弊社も金をはじめとする鉱物は製品に使っている。
実際には弊社や親会社にこんなことを証明するのは無理なので、部品を作ったメーカーだったり鉱物を輸入した商社が証明書を書くことになると思うが会計と全く関係ないこんなことまでやらないといけない上に、そのコストはウチ負担。上場していることのメリットって何だ?と思わせてしまう。
おまけに監査法人もこの件について監査証明にハンコをつかないといけない、公認会計士も大変だね(爆)。
Posted by 陰陽師 at 09時51分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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