2006年08月29日(火)
せくしぃのR25 [つれづれ]
25歳かぁ…
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そう呟いたまま、遠くを見つめて黙してしまうこの男。ただいま齢三十、星の数ほどいるリーマン族。少々夏バテ中。
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錆付いた列車の車輪が少し動き始めた、まさにそんな感じかな?所詮はレールの上なんだけど…
閉鎖された世界に閉じこもって生きてきたからポンと社会に出されてむしろ良かったと思ってる。
新しい環境に馴染むにはとても時間がかかる人だから、社会に馴染むのに5年…遅いやつだね(笑)
あの頃の漠然とした苦しさっていったら、今の比じゃないよね。
方向性が定まらないから、どこを向けばいいのかわからないし、
じゃぁガムシャラに行動するのか?って言えば臆病だからそうでもない。
とにかくすぐに煮詰まってくるし、漠然としたものの正体はいつまでも見えない。
突き抜けている時間なんてほんの一瞬、だから常に不安定。
まぁ、幸いな事に好奇心だけは旺盛で、少しづつやりたいことを体現できて来た時期でもあったし…
刺激即反応、フットワークは軽くなりつつあったかな。
模索して抜けてはまた頭打ち…そんな事の繰り返しだったなぁ。
自分なりに自分を追い込んではいたとは思うね。楽しむ余裕なんてほんとになくて、
want や wanna be で始めた事が直ぐにhave toだもの(笑)そりゃぁもう強迫観念で頭の中は一杯。
答えが見えてきたのはもう少し先の話で、28とか9歳の頃。
「いったい何のためにやってるの?」「何故それをやってるの?」って疑問にようやく辿り着いて事を突き詰めて考えていくと、
それは「自分自身を認めたい」「僕も出来るんだ」とか肯定的な意図がそこに存在するわけで…
まぁ平たく言うと「自分に対して自信を持ちたい」全てはここに繋がるんだよね。
つまりはそれがなかったから悶々としていたわけで…
人に認めてもらう前にまず、自分が自分を認めないと人に認めてもらえるわけがない。
そんな風に思っていたね。スタートラインにさえついてない状態だったから。
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転機が訪れたのは28歳。人生初の一人旅、行き先はNY。この年齢での自分探しを馬鹿にされようが関係なかった。
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28歳の時に一人でNYへ行ったのがきっと僕の二十代の集大成で、、、
29歳で行く予定を1年前倒し出来た事が自分に対するささやかな誇りかな?
あの時は「今ならきっと行ける」って思えたし「絶対に今行かなくてはいけない」とも思った。ほらまたhave toだ(笑)
向こうで毎日あれこれ考えて、、、エネルギーを貰ってどうにか無事に帰ってきて…
地図を見たら「おぉーここまで行けるようになったか」と自信がついている自分がいる事を自覚した。
他人に対してひけらかす自信ではなくて、自分が自分に対して納得できる自信。
それを始めて実感できた瞬間だったかな?
一人で生活出来てるし、海外も行けるし、人に頼られることもあるし、口説くこともできる(笑)
あぁ、意外と出来ることあるやん?って。
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人との出逢い、それがなによりの財産。
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ひとつだけ確実に言えるのは、周りの人に恵まれていたと言う事かな。恵まれすぎと言っても過言ではないね。
社会に出て出逢った人に影響を受けた事って計り知れない。
この人たちがいなければこんな風になってなかっただろうし、この人たちがダサくてショボイ大人でもこんな風にはなれなかったな。
とにかく知的でロジカルで、自分のアイデンティティを確立していたし「考える」という事はこういう事を言うのかと学んだ気がする。
もちろん悪友達の存在も限りなく大きい、彼らがいてこその自分だし、衝突することもあったけど、その回数だけ絆は太くなるから。
最後に今の若者に!って言っても僕の25歳に比べたら遥かに逞しいし、堂々としてると思うから、
だから贈る言葉なんて特に見つからないんだけど…
つまるところ25歳って、別に折り返し地点でも中間点でもなんでもなくて、通過点のひとつなんだよね。
二十代の輝かしい十年間のね。
だからたくさんチャレンジして失敗と挫折を重ねておくべきだと思うし、何物でなくてもいいと思う。
「自信」それが最初からあるやつは違うものを求めてガンガンやればいい、僕のようにないやつは、努力して少しづつ身につけていけばいい。
ジャックナイフのように尖がっていてもいいし、丸くても滑らかでもいい、何にも持ってなくってもいいじゃない。
ただ、何もしないのに面白くないと文句言うのだけはもったいないね、例えHave toであっても行動すれば絶対に得るものはあるからね(笑)
インタビュアー せくしぃ@頭の中で独り言
フォトグラファー せくしぃ@ナルシスト
この文章は2006/8/28のやる気のない仕事中に書かれたものを転記しています(首)
Posted by せくしぃ at 18時44分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 1 )
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